仕事ができない人と言われない為に発達障害の私が気をつけている事

 
アスペルガー歴三十数年の私ですが、
 
本格的に
障害の特性が原因で
悩み始めたのは、
 
中学に入ってからのこと。
 
 
その当時というのは
人と話かできない、
 
何を話せば良いのかわからない、
 
周りの友人が話していることに対して
共感が持てない
 
という、
 
主に対人関係にまつわるエトセトラで
悩みや違和感を感じていました。
 
 
そういった
対人面での悩みというのは、
 
障害云々が問題となっているのではなく
自分の性格のせいである、
 
もっと努力すれば
自分を変えることができる、
 
といったように
 
「自分の努力により克服できるもの」
 
と、考えていたわけです。
 
 
 
そして、
 
それから数年がたち
社会人となった私は、
 
 
人と接すること以外にも
様々な悩みを
 
仕事の中で感じることとなりました。
 
 
多くの発達障害の人、
 
アスペルガーの人が、
 
自分と周囲との違いから
 
「仕事が辛い…」
 
と、感じていることが多いようですが、
 
私も例外ではありませんでした。
 
 
職歴的には
転職回数約8回、
 
正式にパートや社員として
働いていたわけではないけれど、
 
本当はこんなに早く辞めるつもりじゃなかった…
と思うインターンシップや
研修など、
 
細々としたものを含めれば
経験した職場は二桁に上ります。
 
 
仕事を辞める度に
一体なぜ、
 
私は仕事が続かないのか、
 
なぜこんなに仕事ができないのか、
 
努力が足りないのだろうか、
 
などなど
様々なことを考えつつも
 
その環境で頑張り続けるほどの
気力と体力とポジティブなモチベーションを
保つことができなかったため、
 
転職を繰り返すことで
事態の打開を図ろうと試みてきました。
 
 
 
そこで今回は、
 
地元の友人の間では
転職のレジェンドとして
 
ちょっとした話題となっている私が、
 
アスペでも職場で
悪く目立たないためにはどうするか?
 
”仕事ができないヤツ”と
思われない為にはどのように日々を過ごすべきか?
 
について
自分の経験から感じたことを
書き連ねていこうと思います。
 
 

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アスペ特性で仕事中困ること

 
 
時代は少しずつ変化しているとは言え
未だに終身雇用制度の影響を色濃く残し
 
最低でも三年間は頑張って仕事を続けるのが良し、とされるこの日本において、
 
一年足らずで職を転々としまくったのには訳があります。
 
 
 
そう、
 
仕事がしんどくてしょうがなかったわけです。
 
 
もちろんそれは、
 
私が持つASDという発達障害が
少なからず関係していると思うのですが…
 
 
では一体
 
仕事のどんなところが
辛くてしょうがなかったのかについて
 
思い付く限りの例を
あげてみようと思います。
 
 
 

言葉をそのままとらえる

 

 
ここ最近にもあったのですが、
 
言葉の裏を読まなければならないような
ものの言い方をする人が
 
特に”仕事”という現場においては
多く存在しています。
 
 
「このくらいいちいち説明しなくてもわかるだろ」
 
「俺がどういうことを言いたいのかわかってるよな!」
 
といったようなニュアンスを含め
指示を出したり
 
間違っている部分を指摘したりしてくる人がいます。
 
 
 
そうなってくると
私のように
 
言われたことに対して
柔軟に思考を巡らせることができない人間は、
 
 
「つまりこの人は何を言いたいのか」
というのがわからなくなり
 
ちょっとした混乱状態になったり
 
言われたままの意味通りに
どストレートに言葉を受け取り
とんちんかんな回答をしてしまうことがあります。
 
 
そしてそのあとで
 
本来、相手が伝えたかったことは
こういうことだったのか
 
と、わかったときに
 
猛烈なる恥と後悔の念が
腹の底に沸き起こってくるのです。
 
 
「何でこんなこともわからなかったのだ…」
 
という思いと共に。
 
 
 
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要領が悪い

 
私はもともと不器用なのに加え
 
細かいことが気になる
 
言葉で説明されただけではイメージできない
 
といったようなところがあるため、
 
社会人なりたての頃や
苦手な分野の仕事をする時には
 
普通の人よりも
仕事の処理スピードがずば抜けて遅いのです。
 
 
特に私が苦手としていたのが掃除
 
 
これまで飲食関係の
工場やキッチンなどで働くことが多かった私は、
 
「 職場を清潔に保つのも仕事のうち」
 
という暗黙のスローガンを掲げる
飲食業界において
 
せっせと掃除、
 
皿洗いなどをこなしていたわけです。
 
 
ただ、
 
こういった食品を扱う職場というのは
洗わなければならないものは
業務用なので大きくて扱いにくい…
 
それでいて掃除してはいるけれど
ピッカピカにきれいにするには限界がある
 
ということから、
 
細かいことが気になる
私の性格上
 
ほどよいスピードで
要領よく仕事をこなすのが
 
なかなかできなかったわけです。
 
 
 
そのため、
 
「ちょっと~、そんなとこの掃除に何分かけてんのよ!」
 
なんて
ベテランパートのおばちゃんに
どやされたという思い出もあります。
 
 
 

コミュ力が著しく低い

 
「人が良かったからここまで仕事を続けてこれた!」
 
辛いことがあっても
決して辞めずに一つのところで
仕事を続けている人の多くには
 
このように
人間関係が良かったから
辛いことがあっても大丈夫!
という人が結構います。
 
 
ただ、
 
私のようにリアルガチの
アスペルガーになってくると
 
いくら職場の人たちが
天使のようによい人たちであっても
 
コミュ力ゼロゆえ
そもそも人間関係を築けない…
 
そんな結末が待ち受けています。
 
 
また、
 
人の気持ちや考えていることがわからない
となってくると、
 
他の人が不快に思わないように
配慮することはできても
 
どこまですればいいのかわからず
非常に疲れてしまいます。
 
 
また、
 
自分では気遣っているつもりでも
相手がどう思っているかが
想像できないため、
 
「自分は嫌われている…」
といった思い込みから
 
対人恐怖を発動してしまう場合も
かなりの確率でありました。
 
 
それに加えて
普通の人と同じようにコミュニケーションをとれないため、
 
ランチタイムをどう過ごすか、
 
仕事中の雑談タイムをどう乗りきるのか
 
というのが
結構なストレスになります。
 
 
 

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仕事ができないヤツと言わせないために

 
このように
一つ一つはどうって事ないように思える事でも、
 
毎日ストレスやプレッシャーとして
つもり積もっていくことで
 
「仕事がしんどい」
 
という感情へと変化を遂げていきます。
 
 
発達障害の人は
気持ちの切り替えが苦手
という特徴があるようですが、
 
ちょっとでも嫌なことがあると
それを無限ループのように
 
仕事から離れている時間や
休みの日でも
 
繰り返し映像や
不快な気持ちと共に
 
自分の中にいつまでも
居座っているわけです。
 
 
そういった状態を打開するためには
一体どうしたらいいのか、
 
少しでも自分に自信を持つ為に、
 
また、
 
普通の人と同じように
仕事をこなし
 
無駄なストレスをためない為には
どうすれば良いのか、
 
 
そういった事を
これまで私が実践してきたことを例に
ご紹介します。
 
 

周りの人の真似をする

言葉で説明されてもなかなかイメージがつかない、
 
適度がわからない、
 
仕事の要領がわからない
 
といった場面が
仕事をしていると多くあります。
 
 
そういった時に
わからないことを先輩や上司に聞いたりしても
 
聞く相手によって言うことが違ったり
わかるように説明してもらえなかったり
「このくらいで!」と言われてどのくらいかがわからなかったりします。
 
 
そんなときは
周りで同じような仕事をしている人の
働きぶりをよく観察します。
 
 
また、
 
仕事の手順や方法も見ることで
「こうやるのか…!」
 
と、イメージ付けることができます。
 
 
そうすることで
周りの人がどの程度を許容範囲として
仕事を行っているのかがわかり
完璧主義を打開することもできますし、
 
見て覚えることで
効率のよい仕事の仕方を
会得することもできます。
 
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当たり障りなく、平和な人間関係を心がける

 
人間関係を円滑に築くためには
積極的にコミュニケーションをとることが
何よりも大切だと、
 
学生の頃や社会人なりたての頃は
思っていました。
 
そのため、
 
話しかけるタイミングも
どんな内容の会話をすれば良いのかも
わからないのに
 
積極的に話しかけようと
努力していました。
 
 
その結果思い至ったことというのが
 
「疲れた…もう人と話したくない…」
 
といった
うんざり感情でした。
 
 
頑張って話そうとしてはいるものの
なかなかタイミングが図れない、
 
努力しているにもかかわらず
なかなか他の人と同じように
仲良しの輪に入っていけない、
 
ていうか
全く楽しくない…
 
 
いくら努力で克服しようとも
アスぺ特性が大きく影響していたため
うまいこと改善には至りませんでした。
 
 
そこである時私が悟ったことというのが、
 
”無理して話さない”
 
ということです。
 
 
無理して会話の中に入ろうとしたり
 
無理やりコミュニケーションを取ろうと
自ら話しかけようとしたり
 
そういった努力を辞めることにしました。
 
 
お昼ご飯は一人で食べ、
 
始業前の雑談タイムは
会話の中に入らずぼーっとする。
 
 
ただ、
 
それでも社会の歯車の中で
生活するには
 
必要最低限のコミュニケーション
というのは必要不可欠です。
 
 
必要最低限のコミュニケーション
というのが
 
あいさつ、仕事上の会話
 
です。
 
 
こういった
仕事上のコミュニケーションというのは
 
自分から職場の人に話しかけなければならない
という点では
 
勇気がいる行為のように思えますが、
 
雑談や会話とは違い
言うフレーズが決まっています。
 
 
また、
 
相手から帰ってくる言葉も
ある程度は予測できるため
 
雑談ほどハードルは高くないわけです。
 
 
 
また、
 
たとえ仕事に関わる会話とはいえ
 
コミュニケーション機会の少ない
私にとっては
 
「今日は人と話せたな」
 
このように達成感を味あわせてくれる
良い機会にもなるわけです。
 
 
 
そういった
自分にできそうな小さなことから始め
成功体験を積み重ねていくことで
 
徐々に対人恐怖の氷も
溶けていく、そのように感じました。
 
 
で、職場の同僚や
先輩などとはどのように関わるかというと、
 
決して仲良くなろうといった
高望みをするのではなく
 
当たり障りなく、
 
お互い嫌な気持ちにならないように
 
平和に過ごす
 
ということを第一に考え
接するようにしています。
 
 
特に女性は対人関係に関しては厳しいため、
 
愛想は無駄に振りまいておき
会話は必要最低限にとどめておきます。
 
 
そうすることで
 
別に目立ちはしないけど
”なんとなく良い人”を演じきることができる、
 
そのように思っています。
 
 
 

過去の経験を応用する

 
自分から機転をきかせて
臨機応変に行動することは苦手ですが、
 
過去に注意されたことや
失敗したこと、
 
教えてもらったこと
というのは
 
比較的覚えていることの多い私。
 
 
アスペルガーの人は
記憶力が良い
 
と言われることもあるようですが
 
細かいことまでよく覚えている
というのは
 
もしかすると得意なのかもしれません。
 
 
私は
 
過去のことを
よく覚えているという自覚はありませんが、
 
人からはたまに
「よくそんなこと覚えてるね!」
と言われます。
 
 
特に、
 
実際に経験したことであったり
注意されたことといったように
 
猛烈に記憶に残りやすいことに関しては
忘れることはありません。
 
 
こういった部分を活かすことで
 
過去に行ってきた様々な
仕事の経験を
 
今やっている仕事に応用するのです。
 
 
私は現在
 
某寿司チェーン店で
アルバイトとして働いているわけですが、
 
過去に寿司屋のホールを
1ヶ月だけ行ったことがあるだけで
 
寿司屋のキッチンでは
働いたことはありません。
 
 
しかし、
 
これまで様々な職場で
怒られてきたことや
 
失敗したこと、
 
教えてもらったこと
というのが
 
今の仕事にも活かすことができるのは確かです。
 
 
例えば
 
在庫がなくなりそうになったら
店長に確認する(普通だったら言われなくてもするんだろうけど、私の場合は「きっとみんなわかってるはず」という謎の思い込みから、言われなければ自分の持ち場の在庫確認もしなかった)、
 
タイミングを見て
材料の補充や仕込みをする、
 
両手を使って作業する(猛烈なスピードで商品を作らなければならない製造業の現場というのは、使える体のパーツをフル活用してものを作っていかなければとても間に合わない。そういったことを、かつて働いていた弁当工場のベテランのおばちゃんが教えてくれたのだ。「片手でやってないで両手使うんだよっ!」と…。)
 
 
こういった過去の職歴から得た経験が
 
今の仕事をしていると
自然と蘇ってきます。
 
 
「そういえばあの時はあんな風にしていたな」と。
 
 
言われたことは
完璧に行うことができるけど
 
言われないことは
全くのスルーという私は、
 
これまでの経験を
活かすことができる
 
というのが結構大きく、
 
本来であれば
臨機応変に動けるタイプではありませんが
 
今の職場では比較的
順応できてる感を漂わせながら
仕事をすることができています。
 
 
 

…とはいえ発達障害

このように試行錯誤して
うまくいく時はものすごくうまくいきますが、
 
いくらうまくいった時と同じように
行ったとしても
 
同じようにいくとは限らないのが現実です。
 
 
 
日々のちょっとした事で
メンタルバランスを崩したり
 
体調までおかしくなったりと
 
自分自身をコントロールしつつ
 
それでいて
仕事もしっかりとこなす
というのが
 
ここまで難しい事か…
 
そのように感じているわけです。
 
 
 
ただ、
 
ちょっとしたバイトをするだけでも
このように対策を立てつつ
 
毎日悩みつつ立ち向かっているというのは
 
なかなか頑張っている
 
そう思うようにしています。
 
 
 
”大変なのはみんな同じ”
 
よくこのような言葉を耳にし
 
「私なんて頑張っているうちに入らない」
 
そう思う事もよくありましたが、
 
私のようにアスペルガーと
自己愛性パーソナリティー障害を
併発している感じの人間にとって、
 
試行錯誤をして
職場や上司に認めてもらうよりも
 
自分で自分を認める事が
何よりも大切であり、
 
また
難しい事でもある
 
そのように思っているわけです。
 
 
”仕事ができないヤツ”
このように言われたり、
 
自分で思ったり、
 
周りに思わされたり…
 
世知辛い世の中ではありますが
悩んでいる時点で頑張っている、
 
そのように思って
今日は穏やかな気持ちで
眠りにつきたい…
 
そのように思います。
 

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